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来たときよりも、”よくなった”と
言ってもらえるのがやりがい

渡邉さん

働く場所:介護老人保健施設エスポワール

話しを聞き、信頼関係をつくることが最初の仕事。

前十字靭帯を切った小6の妹の病院について行って、理学療法士に興味をもちました。仕事内容は個々の人に合ったプログラムを作成し、舗装されていないお庭とかを使って具体的な目標を持って訓練をしたりする。まず担当になったらお話を聞いてどんな人なのか、どんな家なのか、どんな生活をしているのか、どんな人生を送ってきたのかを聞きます。気難しい男性に上から目線でいっても心を開いてくれないのでそこは気を遣います。信頼関係を作れない。まずは話を聞いて自分たちの考えるプログラムを作成する。理学療法士の仕事は、高齢者の機能回復を担っている。一番大切なことは機能の維持、回復の見込みがあれば、家族や本人の求める回復のレベルに持っていくこと。身体全体の部分に責任があると感じている。

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女性だからこそ、共感できることが沢山あった。

対象は女性が多い。洗濯物は自分でやりたい、など家事は自分でやらなくてはならない、と思う人もいます。自分も背が低いので、高齢者の気持ちに寄り添いやすく、高齢者の方の段差が昇れるのかな、とか考えられました。本人にも「段差きつくないですか?」や「手すりつけましょうか」など提案ができる。

来た時よりもよくなったと感じたり、言ってもらえたりすると嬉しい。

本人も来た時よりもよくなったと感じたり、言ってもらえたりすると嬉しいですし、やっててよかったと思う。最初は車イスだったけど、歩行器で歩きな、っというとそれができたりする。理学療法したらよくなるんだ、ということを実感して言葉にしてもらえる時が嬉しい。

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その人にあったプログラムを考えるのが、やりがい。

高齢者の方は女性が多いので、女性だからこその悩みを女性に話せることもある。理学療法士としてこの人にどういうことができるのかな、ということを考えたら男女関係ない。男性の患者さんは女性の方が好む方もいるので、やる気を見せてくれることもあります。患者さんも男女バラバラなのでその人に向き合ってやる。その人の目線や気持ちになって考える。個々に向き合って、決まったプログラムではなく、同じ病気でも弱っている筋力は違う。住む家によっても違う。色がバラバラなので、その人にあったプログラムを考えることがやりがいになっています。